研修担当者のお悩み
ベテラン作業者がOJTにつきっきりで、生産性が低下…
熟練技能者の引退や少子化によって、慢性的な人手不足が続く製造業。機械加工の現場ではオペレーターが足りず、ひとりで複数の工作機械を受け持つことも少なくありません。そのようななか課題となっているのが、段取り作業の「研修」業務です。
段取り作業の研修は、OJT(作業を通じた実地研修)が一般的ですが、実際の機械加工ラインを使って行うため、その間の生産性が大きく低下してしまいます。
また教える側(ベテラン作業者)も、作業を止めてつきっきりで指導にあたるため、機械が止まることもしばしば… OJTが生産の邪魔になっていました。
- 〈従来のOJT研修の例〉
-
- OJT研修の現状と課題
-
- 機械加工の段取り作業の研修は、OJTが一般的
- 実際のラインでOJTを行うため、その間の生産性が大きく低下
段取り作業は、ある程度経験のあるオペレーターが行いますが、人手が少ないため、ひとりのオペレーターが複数の機械に対応できることが求められます。近年では、消費者ニーズの多様化や製品ライフサイクルの短縮化で「多品種少量生産」が増加。段取り作業の研修も、これまで以上に増えています。
工作機械は、機械ごとに工具の配置やワークの段取り方法が異なるため、紙の手順書だけでは作業のポイントをうまく伝えることができません。
現場の生産性向上のためにも、段取り作業のOJTをいかに効率よく行うかが課題となっていました。
大同メタルからのご提案
〈VR活用事例〉VR研修でOJTの期間を短縮し、生産性が向上
自動化が進む工場であっても、多品種少量生産の段取りには、まだまだ人手が欠かせません。
機械加工の現場では、ベテラン作業者によるOJTが日常的に行われていますが、今後の人材不足も見据えて、研修手法の見直しが急務になっています。
工作機械による加工工程には、手順書だけではイメージできない複雑な作業も多く、研修を効果的に行うためには、現場でのOJTに加えて、デジタルツールを活用したOFF-JT(現場を離れた教育研修)が有効です。そこで注目されているのが、バーチャルリアリティーを使ったVR研修です。
- 〈VRを取り入れたOJTの例〉
-
- VR研修の効果
-
- オペレーターひとりで繰り返し自習ができるため、現場でのOJT期間が短縮
- 教える側(ベテラン作業者)の負担が減り、生産性が向上
- いま注目されているVR研修とは?
-
VR研修は、「バーチャルリアリティー(仮想現実)」技術を活用したデジタル研修手法。
バーチャル空間に、実際の工場や工程を再現することで、リアルな体験型の研修を行うことができます。
今回のお悩みでは、紙の手順書だと表現できない工作機械の治具やテーブル、操作盤、作業台などの配置を、360°ビューのVRコンテンツを利用して、現場さながらに体感することがポイントです。
上下左右の視線の動きが多い機械操作は、能動的な体験ができるVR研修と相性が良く、動画研修などのOFF-JTにくらべても、高い学習効果が期待できます。
またベテラン作業者であっても、教えるのが得意とは限りません。VR研修では、指導内容のばらつきがなくなり、経験の浅いオペレータにも、均一な教育を行うことができます。
オペレーターひとりで繰り返し自習ができるため、現場でのOJT期間が短縮。VR研修によって、ベテラン作業者の負担も減り、生産性が向上します。
VR研修では、研修コンテンツを制作するなかで、これまで個人に依存していたカン・コツを見える化し、標準化していきます!
暗黙知(経験や感にもとづく判断など)の多い、熟練技術の継承にも活用することができます。
OJT期間の短縮におすすめのVRソフト
- 製造業向けVRクラウドソフト
-
大同メタルでは、自社工場で培った研修ノウハウをもとに、製造業に特化した「VRクラウドソフト」を提供しています。
市販の360°カメラで撮影した工作機械や、治工具の段取り作業の動画をアップロードするだけで、効果の高い研修コンテンツがかんたんに制作できるクラウドソフトです。
VRで製造業の研修を改善してみませんか?
製造業向けVRクラウドソフトのお試し体験を実施中!
研修の改善にご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください