課外授業の様子
大同メタル工業では、自社の製造ラインにおいて、日々KYT(危険予知訓練)に取り組んでいます。また近年では、自社で提供している「VRクラウドソフト」を利用した最新のKYT手法も積極的に取り入れ、安全教育に力を入れています。
今回は、ものづくりの未来を担う東京都立墨田工科高等学校の生徒のみなさんに、多くの企業で採用されているKYTとその演習について、大同メタル工業での事例も交えながら課外授業を行いました。

◎あらためてKYT(危険予知訓練)とは?
KYTとは、危険(Kiken)予知(Yochi)トレーニング(Training)の頭文字を取ったもの。工場や作業に潜む危険について話し合い、危険と予防の意識を高めるための訓練です。
1.KYTの演習
まずは製造業における労働災害の現状と、現場で行われているKYTについて講義。
国内では、労働災害に被災して休業4日以上となった方が、毎年10万人を超えるといわれています。安全・健康で働くためには、KYTで労働災害を未然に防ぐ必要があるのです。どの生徒さんたちも真剣なまなざしで聞き入りながら授業が進んでいきました。
そして講義の後は、早速KYTの演習を開始。4つのチームに分かれてグループワークがはじまりました。

KYTってなに?
真剣なまなざしで聞き入る生徒さんたち。労働災害は経験年数の少ない作業者に多く、みなさんも自分事として捉えているようでした。

はじめてのKYT演習
演習は全員参加型のグループワーク。イラストをもとに作業に潜む危険について話し合い、A3用紙に貼り付けていきます。

危険なポイントはどこ?
最も危険だと思うポイントについて、チームで議論しながら整理。KYTでは、みなで自由に意見を出し合い、気づきを得ることが重要です。

いよいよ発表
チームで考えた作業の危険性とその対策について、各チーム代表者が発表。みなさん緊張することなく、なごやかな雰囲気で発表ができました。
2.VRを使ったKYTを体験
次はいよいよVRを使ったKYTを体験します。
今回は、大同メタル工業のグループ企業、自動車エンジン用軸受を手がける大同プレーンベアリング(株)で実際に行われているKYTについて、体験してもらいました。

◎VRを使ったKYTについて
VRとは、バーチャルリアリティー(仮想現実)技術のこと。VRを使い、バーチャル空間に実際の工場やラインを再現することで、リアルな体験型のKYTを行うことができます。

はじめてのVR体験
VRソフトには、当社が展開する「製造業向けVRクラウドソフト」を使用。視線の先には、工場が広がります。まるで現場さながらの体験ができました。

360°ビューで、工場のラインを観察
VRは知っているけど体験するのははじめて、という生徒さんたちがほとんど。リアルな本人視点でより具体的な危険を発見することができたようです。
VRを使ったKYTでは、「3Dの方が細かいところまで見えて、いろいろな点に気がつけた」「写真よりVRの方が情報量も多く、立体的に見えてわかりやすかった」「3D よりも客観的な2Dの方がわかりやすいかも…」など、屈託のない感想をいただきました。
3.現場教育で使用されているVR研修も体験
最後に大同メタル工業の現場教育でも使用されている「VR研修」を体験してもらい、授業は終了しました。VR研修は、従来の研修とくらべ学習スピードが早く、研修者・担当者の負担を減らす画期的な研修手法として採用が広がっています。
みなさん初めての体験ながら、飲み込みが早く驚きました。VRを使って活躍する日もそう遠くないかもしれません。
課外授業を終えて
最後に参加した生徒さん、先生からの感想をいただきました。
- ◎参加した生徒さんたちの感想
- これからは実習の時にも危険を予知して、周りを見ながらみんなと意見交換していきたいです
- 普段できないことを体験できてよかったです。あらためて危険予知の大切さに気がつきました
- 色々な観点で危険を予知する考えが身につきました。今後の就職活動に活かしていきたいです
- ◎先生からのコメント
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日頃から生徒には、安全第一で実習を行うよう指導しています。その安全教育について、企業の方から直接話を聞くことができてよかったです。生徒たちが就職する頃には、VRを使った現場教育も増えているでしょう。今回そのVRに触れる機会ができて、生徒のためになりました。
課外授業を終えて、どの生徒さんも自由な発想で演習に取り組んでいたのが印象的でした。今回VRを使った課外授業は、当社でも初めての機会でしたが、生徒さんたちも楽しみながら、安全教育の大切さを感じていただけたようです。
大同メタル工業では、課外授業を通じて学びの場を提供し、ものづくりの未来を支える人材育成に貢献していければと考えております。今後みなさんがさらに製造業に興味を持っていただき、ものづくりの現場で活躍されることを願っています。

