私たち大同メタルグループは、1939年に名古屋の地で創業して以来、自動車分野を中心に船舶、建設機械、一般産業など、あらゆる産業分野における世界で唯一の「総合すべり軸受メーカー」として成長・発展してまいりました。常にお客様の声に耳を傾け、世界のトライボロジー(摩擦・摩耗・潤滑)リーダーであるという使命感のもと、高品質・高付加価値の製品を提供し続けております。現在は、世界中のお取引先様から信頼されるビジネスパートナーとして評価を頂戴しています。
当社グループは、事業活動を通じて持続可能な社会の実現に貢献し、企業価値の向上を図っております。企業理念の冒頭「会社の務(つとめ)」に、「社員の幸せをはかり、地球社会に貢献する」と掲げている通り、2015年にSDGsが採択されるはるか前から「企業は社会に貢献すべきものであり、企業を構成する従業員は企業を通して社会に貢献する」と考えてまいりました。 サステナビリティ経営、特に地球環境への取り組みについては、「いちばんのステークホルダーは地球である」という視点を徹底する必要があると考えています。フランスの経済学者で知の巨人とも言われるジャック・アタリ氏は、化石燃料や化学製品に依存する「死の経済」から、再生可能エネルギーなどを中心とした「命の経済」への移行を唱えていますが、それこそがまさに今、企業経営に求められているものです。省エネ対応や再生可能エネルギーの利用拡大などを通じた、事業活動におけるカーボンニュートラルへの取り組みに引き続き注力してまいります。
もうひとつ、「会社の務(つとめ)」に掲げている「社員の幸せ」のために、人的資本への投資を進めます。「人をコストと考えないで資産と考える」ことの大切さは、社長就任当初から言ってまいりました。会社の持続的成長と生産性向上を実現するには、従業員一人ひとりが能力を最大限に発揮できる機会と環境の提供が欠かせません。従業員の給与引き上げとともに、部門間・性別・国籍など様々な壁を取り払ったフラットな会社の実現を目指してまいります。 従業員の幸せを考えることは、地球にやさしくすることにもつながります。「いちばんのステークホルダーは地球」を念頭に、倫理観を持った会社経営に努めることが、本当のサステナビリティ経営であると考えております。