当社グループは、既存事業を磨き上げ「真のトライボロジーリーダー」を目指すとともに、自動車業界の変革期を大きなチャンスと捉え、新事業の創出・育成に注力して新たな事業の柱を築いてまいります。これらを実現するための人事戦略を「Daido Spirit(高い志、改革する意欲、挑戦する心)を根底に、自らの能力やスキルを高めながら、メンバーと自由闊達な議論を行い、創造性を発揮してイノベーションを起こすことができる人材の育成及び職場環境の構築」と定めています。会社の持続的成長・生産性向上のためには、そこで働く従業員一人ひとりが、働きがい(働きやすさ+やりがい)を高め、その能力を最大限発揮できる機会と環境を提供することが必要であり、これらを追求することが、当社の企業理念でもある「社員の幸せをはかり、地球社会に貢献する」に繋がるものと考えています。
労働力減少・社員の働く価値観の変化・リモートワークの浸透・兼業や副業の推進といった労働スタイルの変化と環境が大きく変わる中、多様なキャリアパスを構築し、高いモチベーションを保ちながら自律的、主体的に行動する人材育成に取り組んでいます。そのため、当社ではステージに応じた役割や能力開発を図ることを目的に、様々な階層別及びグローバル研修を整えています。また、社内教育機関である大同メタルカレッジでは、当社に関する知識、技能、技術の伝承に特化した研修を継続的に実施しています。
多様な人材が多様な働き方で、その能力を最大限発揮し、やりがいが実感できる組織風土や社内環境を整備していきます。
管理職層の教育実施
急激に変化する環境下においては、多様な価値観を持つメンバーと共にイノベーションを起こし、新たな価値を創造する「共創型リーダーシップ」が必要であると考えています。これらを浸透させるための教育を計画的に実施しています。
ジョブリターン制度の導入
結婚や育児等で退職した社員を再雇用する制度を2016年に導入しており、数名がこの制度を利用して活躍しています。
2016年11月よりワークスタイル改革と称して、仕事と家庭の両立に向けた活動を労使一体となって継続しております。
ワークスタイル改革の実行
2016年より業務自体の見直し・定時退社日の徹底・年間残業時間の限度時間の削減など、労使一体となった働き方改革を実行しています。また、当社は 「愛知県ファミリー・フレンドリー企業」に登録しており、社員の仕事と生活の調和を図る取組みを今後も推進していきます。
▮女性活躍への取り組み
女性活躍推進法に基づいて、2019年度から2023年度までの行動計画を策定し、当社のホームページに公開しています。総合職新卒採用における女性比率は、目標値に対して概ね達成している状況であり、女性の技能職についても毎年採用を行っています。女性社員の配置拡大は、2020年に当社として初めて女性新卒総合職4名を営業職に配置したのに引き続き、2022年も2名の配置を実施しています。また、女性社員の海外出向も実施しており、その活躍の場を広げています。また、育児休業取得者も継続して高い水準であり、女性の取得者はもとより男性の取得者も年々増えています。
次世代育成支援対策推進法に基づく行動計画 – 大同メタル工業
▮従業員満足度(ES)調査の実施と、コミュニケーション活性化に向けた改善への取り組み
2020年に従業員満足度(ES)調査を実施して、その結果を踏まえて中長期的な改革に向けた取り組みを実施しています。特に改善の声が大きかった評価制度については、2021年より「労使人事制度検討委員会」を立ち上げて見直しに着手し、昨年には評価制度の理解促進と上司部下の双方のコミュニケーションを図る目的で『初めて学ぶ大同メタルの評価制度』という冊子を作成し、社員に配付しました。また、経営陣と従業員との双方向コミュニケーションの促進については、社員食堂のモニターにてトップメッセージや会社業績などを分かりやすい内容で掲示して、社内コミュニケーションの活性化を進めています。
▮外国人従業員の採用
総合職新卒採用では外国人従業員の採用を継続しており、2021年から2023年にそれぞれ1名ずつ採用しています。現在では研究開発職、生産技術職、営業職などで幅広く活躍しています。一方、外国人技能実習生制度については、コロナ禍により入国ができない状況が続いていましたが、2022年より再度受け入れが可能となり、現在40名程度の受け入れを行っています。近年では2号技能実習修了後(3年間の実習修了後)、引き続き3号技能実習として通算5年間の実習に移行するケースも増えてきています。
▮両立支援について
仕事と家庭の両立支援のために、在宅勤務制度、勤務軽減措置(時短勤務)などの各種制度を導入しています。また、2016年には配偶者転勤への帯同、介護、出産・育児などの離職者について再雇用する「ジョブリターン制度」を導入していて、数名復職しています。また、育児に関する制度の周知を目的とした「育児支援ハンドブック(男女別で作成)」や「介護支援ハンドブック」を作成して、従業員の仕事との両立を支援しています。 その他、2023年4月からは所定内労働時間を短縮できる時短勤務制度について、これまでは小学校3年生の年度末までの子を養育する者だったものを、小学校6年生の年度末までに拡大しています。
▮障がい者雇用への取り組み
特別支援学校への求人活動や、愛知県の「あいち障害者雇用総合サポートデスク」を活用し継続的に採用を行っています。入社後についても、障害者職業センターのジョブコーチや障害者就業・生活支援センターの就労支援員の方にもアドバイスをいただきながら、働きやすく、やりがいを感じることができる職場整備を進めています。 また、オフィスや生産部門で活躍をいただくのみならず、2020年6月からは、共同農園を借用して「大同メタルジョイフルファーム」として、障がい者の方を直接雇用しています。農園で収穫した野菜は、子ども食堂へ寄付するほか、社内で販売して収益を自然災害地へ寄付するなどの社会貢献活動にも役立てています。
多様な人材がその個性と能力を十分に発 揮し活躍できる職場づくりの実現と、環境の整備を推進していきます。
>健康経営
人間尊重の経営理念に基づき、かけがえのない従業員の安全と健康を確保するため、労働安全衛生水準の向上を重点課題と位置づけ、必要な経営資源を投入し活動を推進しています。
▮ISO45001取得状況
当社では、人間尊重の経営理念のもと、「労働災害ゼロ」を目指した労働安全衛生活動に取り組んでいます。主な国内の生産拠点を中心に、2003年からOHSAS(労働安全衛生マネジメントシステム)を取得しており、2020年9月には国際的なISO45001 労働安全衛生マネジメントシステムの適合証明を取得しています。
▮労使トップによる現場状況の確認
全国安全週間(7月)、全国労働衛生週間(10月)、年末年始無災害運動(1月)にあわせ、労使トップによる現場確認を行っています。新型コロナウイルス感染症の感染対策も充分考慮し実施しました。 安全面では、労災発生現場の対策状況や重量物の取扱いなどのリスク低減活動の実施状況を確認しています。また衛生面については、熱中症や化学物質の管理状況などの確認を行い、職場の良好な作業環境の保持に努めています。また、教育面では、労使トップ自ら、現場管理者の活動内容もヒアリング・アドバイスを行い、安全に対する意識向上に努めています。
▮グローバル安全活動
国内外関係会社に向けた安全活動の一環で、毎年2回安全に関する自己点検を実施しています。自己点検結果を次年度の安全活動に反映することにより、安全活動のレベルアップにつなげています。